琉球から新たに味の箱船7品目が登録!
これからも未来に残したい味として、スローフードの“食の世界遺産”「味の箱船」にスローフード琉球から7つの雑穀類・豆類を推薦し、登録することができました!
1.「ツン」(先島諸島)和名:キビ(穀物)
2.「ジーメー」(沖縄諸島)和名:陸稲(おかぼ、りくとう)
3.「ウツマミ」(宮古諸島)和名:下大豆
4.「トーヌチン」(沖縄島)和名:モロコシ・タカキビ
5.「ユニ」(宮古諸島)和名:アワ(ウルチアワ)
6.「ムチアー」(八重山諸島)和名:モチアワ
7.「ッフマミ」(宮古諸島)和名:ササゲ
先月6月にそのお披露目会をアメソコネソコ(今帰仁村)にて開催。当日は今回登録された品目のうち「ジーメー(陸稲)」と「ツン(キビ)」を昔ながらのカマドで炊き、ダッチャという握り飯もつくりました。
雑穀類・豆類は古くから人々の生活を密接な関わりを持ってきました。
それには、栽培に向かない土地でもよく育つこと、病気や乾燥にも強いこと、長期保存ができること、伝統的な料理の食材として利用されてきたことが理由として挙げられます。伝統的な地方在来品種をめぐる農耕文化、栽培、加工、料理、儀礼などは、縄文時代以降の先祖から継承してきた「生きた文化財」であるとも言えるのです。
しかし、食環境の変化や気候変動等による栽培上の課題だけなく、それらを支える担い手の不足など様々な原因により、在来種や野生種などの遺伝子資源や文化、技術が急速に失われています。
この「味の箱船」への登録は、このままでは無くなってしまう危機にありながらも、この土地で生きる私たちの生活や文化にとって、自然にとって、これからも守っていきたいという意志表示であると考えています。残していくためにはさまざまな葛藤や困難がつきまとうけれども、変化に応じながら、辛うじて生き残こり、誰かの手によって再び繋がれていこうとしている。
そんな地域や生産者の方に光が届き、誇りにつながっていくことを願っています。
<県内メディアにも紹介していただきました!>
・週刊レキオ(7月4日掲載)