Ku-ga imo
クーガ芋は、琉球列島が原産の、あまり知られていない自然薯の品種です。沖縄の言葉で「クーガ」とは男性の睾丸を意味します。長さ約5センチ、淡褐色で、表面は細い小さな根で覆われています。沖縄島中北部で栽培され、収穫期は12 月から2 月末ごろまでです。近年、より栽培しやすい商業品種が導入され、この自然薯の生産者数は減少しています。クーガ芋の栽培には多くの手入れが必要で、寒さにも弱いです。ここ数年、クーガ芋を保護し、生産を絶やさないことを目的とした活動が行われています。
縁起物として正月に食べる伝統的な汁物に使われる他、すりおろしてかまぼこのつなぎにしたり、沖縄そばの具にしたりします。
琉球王朝時代から中北部の森林で野生していたものを、現代では一部農家が少量だが栽培するようになりましたが、生産量が少なく、市場にはなかなか出回りません。