味の箱船

オーヒグ
食材の特徴
オーヒグは沖縄県で栽培されている様々な大豆を指し、沖縄料理において非常に重要な食材です。外国産大豆と比較してたんぱく質含量に富み、大豆オリゴ糖が多く含まれ、弾力性のある加工特性を持ちます。
加工方法について
オーヒグは、昔から「島豆腐」や「島みそ」の材料として広く使われてきました。島豆腐は沖縄県の伝統的な郷土料理に欠かせない食材で、一般的な豆腐と異なり、豆乳と海水のみで作られ、できたての温かい状態で販売されます。外見にも違いがあり、一般的な日本の豆腐が一丁約400gに対し、島豆腐の一丁は大きくその重さは約1kgです。
歴史的、食文化的位置づけ
第二次世界大戦後、アメリカからの大豆種子の輸入政策によりオーヒグの生産が減少し、現在では絶滅危惧種に指定されています。現在では沖縄県、内閣府H26-27 、琉球大学なども協力し( 要編集・繁多川公民館)、島豆腐や豆料理を通じた地産地消に取り組む動きや、食育や地域おこしの観点から地大豆が注目され、大宜味村などで生産に取り組む動きが生まれています。