シマナー
シマナー(赤カラシナ)は、アブラナ科のカラシナの一種で、その姿は一般的に広く知られているカラシナ(青)とほぼ同じですが、緑の葉の葉脈が赤紫色であることが特徴です。沖縄では現在、青いカラシナも「シマナー」と呼ばれ親しまれていますが、元々は沖縄在来の赤カラシナのことを指していました。12~5月頃が旬の時期です。
調理法としては、塩もみしたものをチキナーと呼び、チキナーの漬物やイリチー(炒め物)としてよく食べます。
基本的に生食はしません。
基本的に生食はしません。
沖縄県名護市の東海岸二見地区で、ある夫妻が約100年を超える間、先祖からの在来のシマナーの種を継承してきました。戦時中も、この貴重な種はご家族の手によって失われることなく保護されました。しかし、時代とともにシマナーの雑交配が進み、赤と青が混ざってしまった葉の色を元の赤へ戻すための戻し交配が始められました。その結果、現在では97%近くが元の色へと戻っています。2017 年には、この取り組みを支える「二見あかカラシナ生産組合」が設立されました。