基本の調味料である塩( マース) は、琉球では神様へ捧げる供物でもあり、生活に欠かせない必需品です。
2021 年7月に屋我地島の塩田を訪れ、昔ながらの塩づくり「入浜式製塩法(いりはましきせいえんほう)」を体験しました。
屋我地島の入浜式塩田は良好な形で現存する唯一の塩田で、琉球の食文化を今に伝える「味の箱船」の登録候補でもあります。
太陽と潮の満ち引きを利用し、海水の塩分濃度を徐々に濃くしていきます。そこからさらに時間をかけてを寝かせる時間を経ることで、塩に微かな甘みが生まれ味に深みが出ます。