What's Slow Food

地域の食・伝統文化を楽しみ、次の世代に伝える取り組みとして、
1989年にイタリア北部のピエモンテ州ブラ(Bra)の街で始まった草の根運動です。

食の選択が私たちを取り巻く世界にどのような影響を与えるかについて、
人々の関心が薄れていることに立ち向かうことを目的としています。

スローフードネットワークは、160カ国以上、数百万人の人々が参加する世界的な運動に成長し、「Good, Clean and Fair(おいしく新鮮で健康に良い、環境に負担をかけない、適正な労働条件や報酬)食べ物をすべての人が享受できるように」という理念のもと、さまざまなプロジェクトが動いています。

スローフードは、食は文化、政治、農業、環境など、生活のさまざまな側面と結びついていると考えています。私たちは食の選択を通じて、食がどのように培われ、生産され、流通するかに影響を与え、その結果として世界を変えることができるのです。

スローフードニッポン
slowfood

What's Slow Food Ryukyus

Slow Food Ryukyus は、スローフードネットワークのうち世界に1,500以上ある地域単位のコミュニティのひとつです。地域でのスローフード運動の起点となり、地域社会を支援する活動の原点となっています。

会員と深いつながりのある地域を軸に、イベント企画を通じたスローフード運動を行なっています。2023 年現在、主な活動拠点は、沖縄県北部やんばる・宮古・八重山です。
Slow Food Ryukyus は、日本国内でスローフード運動を広げる団体である Slow Food Nippon の支部です。

What's Slow Food Ryukyus 活動の3つの柱

琉球列島は約200万年前の地殻変動で大陸から離れ、現在の島々へと姿を変えてきました。大陸から渡った動物たちは、海の隔たりで固有種へ進化し、島ごとに異なる地形や地質が豊かな生物多様性を支えています。
私たちはこの豊かな自然環境であらゆる生物が暮らし続けられるよう、地域の伝統食を守り、質の高い生産品を守るための活動を行なっています。

生物多様性の保全 生物多様性の保全

琉球の伝統的な食は、厳しい環境の中で長い年月をかけて積み上げられた英知です。季節ごとの自然の恵みや、地域や家庭で受け継がれてきた料理とそれを囲む人びとの団らんは、心のよりどころでもあります。
先人が培ってきた琉球の食を次世代に引き継ぐために、食への理解を深める体験を通じて、琉球の食・味覚を大切にする心を育む教育活動に取り組んでいます。

食と味覚の教育 食と味覚の教育

自らの口に入れる食べ物がどこから、どうして来て、どのように、そして、誰によって作られたかを知ることで、日々の食に関する選択が未来を変えると信じています。
多様性・独自性のある各地域の伝統的な食文化とそれを支える人びとの価値が広く認識されるための啓発活動を行います。
伝統的な食に関する重要な課題についての認識を高め、民間および自治体と協力し、すべての人が Good, Clean, Fair な琉球の食を享受できるための行動を起こします。

啓発 啓発